書店や雑貨店に行けば、いろいろな種類の手帳が並んでいます。「来年こそは手帳を使いこなすぞ!」と意気込んで買ってみるものの、使いきれなかった経験はありませんか?
それは、自分に合った手帳を選べていないからかも。手帳は、生活に密接した道具です。仕事や生活スタイルが変われば、合う手帳が変わってきます。自分に合わない手帳はやっぱり使い続けられないもの。
手帳を気持ちよく使うには、自分に合った手帳を選ぶことが大切です。手帳を選ぶときにどうやって選べばいいか、自分にピッタリの手帳を見つける手順やコツをお伝えします。
「手帳会議」という提案
突然ですが、「手帳会議」という言葉を知っていますか?
SNSなどで手帳好きの方がよく使っているので、目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
手帳会議とは・・・
今使っている手帳やノートを振り返り、
今後どのように使っていきたいか考え、
来年の手帳を比較、検討する会議のこと。
ただし、”会議”といっても、みんなで集まって話し合うわけではなく、ひとりで行う自分自身との対話です。
(かつてはオフ会などで、みんなで話し合うこともあったようですが、最近はひとりで行う方が多いです。)
手帳会議は、どういうふうにやっていけばいいの?というのを次から解説していきます。
手帳会議をはじめよう!準備するもの
さぁ、手帳会議を始めていきましょう!
まず最初に、次のものを用意してください。
・紙(ノート)とペン
・今使っている手帳やノート
いつもメモはデジタル派という方は、PCやタブレットとスタイラスペンなどでも問題ありませんが、ぜひ、書き出すためのツールを用意してください。
頭の中で考えることもできますが、書き出すことで目で見ても分かりやすく、情報が整理しやすくなります。
あとは、飲み物とおやつなどを用意して、リラックスして始めましょう。
手帳会議のステップ
手帳会議には、決まったやり方はありません。自分のやりやすい方法で進めていただいていいのですが、一つの方法として、こういう手順で考えると考えやすいよ、という私のおすすめをご紹介します。
- 手帳を使う目的を明確にする
- ライフスタイルを認識する
- 今までの手帳を振り返る
- マッチングする
以上の4ステップで考えていきます。では順に見ていきましょう。
1. 手帳を使う目的を明確にする
まずは、目的を明確にするところから始めましょう。
使う目的によって、選ぶ手帳も変わってきます。目的がブレると使っていくうちに、どうしてもしっくりこなくなってしまう可能性が高いです。
今は、SNSなどで手帳の使い方や、可愛い手帳の中身などを発信している人も多く、見ると真似したくなったり、あんなふうに使いたい!と思ったりしてしまうのですが、最初は、ちょっとグッとこらえて、目的を考えるところからスタートしましょう。
これは、他のお買い物やサービスの契約などと同じですよね。
例えば家電、洗濯機を買うとするなら、家族用なのか、一人暮らし用なのかでも選ぶ大きさやスタイルが違ってくるし、子どもが部活でユニフォーム汚してくるから泥汚れをしっかり落とせるのがいいなど、優先したい機能などがあると思います。
同じように、手帳もどのように使うのか、手帳を使ってどういうふうにしていきたいのか、考えます。
タスクをきちんと記録して漏れのないように対応したい、健康のために体重や運動の履歴などを記録したい、目標達成のためにやることを記録して実行していきたい、など、自分の手帳を使う目的を書き出しましょう。
2. ライフスタイルを認識する
自分のライフスタイルを改めて書き出してみましょう。
通勤の手段や、仕事をする場所、主にどこで手帳を書くかや、主な活動時間帯など、わかっていることかもしれませんが、一度整理してみましょう。
いつも満員電車で通勤しているなら、荷物は少なくしたいので小さめの手帳の方が便利とか、車通勤なので多少重くなっても気にならないとかの基準になります。
また、シフト制の仕事で夜にも活動することがあるのなら、24時間記録できる手帳がいいとか、仕事は平日昼間なので、8時-20時くらいが書ければいい、などもありますね。
自分の生活スタイルを認識し、どういうタイプの手帳がいいか、考えてみましょう。
3. 今までの手帳を振り返る
今まで使ってきた手帳を振り返りましょう。
どんなフォーマットの手帳を使ってきましたか?何を書いていて、どういうことを書いておくと役に立ったか、逆に書かなくてもよかったか。
また、今までの手帳のどういうところが良くて、どういうところが合わなかったでしょうか。
自分の経験は、今後の使い方を決める大事なデータベースです。小さめの手帳を使ってきて少し窮屈さを感じているのであれば、サイズを大きくする検討をしたり、1日1ページを使ってきたけれど、スペースを持て余してしまったのであれば、次はウィークリーページをメインに使ったり、合わなかった点をカバーできる手帳を選んでみましょう。
4. マッチングする
さて、いよいよ最終段階。ここでようやく、新しい手帳のことを考えます。
今まで書き出した、「手帳を使う目的」「自分のライフスタイル」「自分の好み」を確認しながら、それに合う手帳をマッチングさせていきます。
気になっている手帳があればリストアップして、条件に合わせていったり、インターネット検索やSNSなどで好みに合いそうな手帳を探してみましょう。
もし時間があれば、実際にお店に行って手に取ってみることもおすすめです。
インターネットで仕様などの情報は調べられますが、実際手に持ったら想像以上に重かったとか、手触りが好きじゃなかったなどということもあります。手帳は生活の相棒。できれば、最終的には実際に触ってみるのがおすすめです。
以上が、手帳会議の流れになります。
一度ゆっくりと自分の目的と好みやライフスタイルを振り返り、手帳を選ぶ時間を取ってみてください。
手帳ライフを楽しむコツ
最後に、手帳歴20年以上の私が思う、手帳を楽しむコツを3つお伝えします。
- 1日1回、少しでも開く習慣をつける
- 楽しいことも書いてみる
- 完璧を目指さない
手帳を続けるには、とにもかくにも書くことが必要ですが、まずは朝起きてすぐや会社についてすぐ、など1回でもよいので、手帳を開く習慣をつけることがおすすめです。手帳をひらけば、今日の予定が目に入るし、あれ忘れないように書いとこう、というきっかけにもなります。まずは、開いてみる、を習慣化してみてください。
また、手帳といえば、管理するツールにもなりがち。仕事の予定ややらなければならないリストで埋め尽くされていると、開くのが億劫になることもあります。そんな時は、自分にとって楽しみな予定も書くことがおすすめです。今日は仕事の帰りにカフェに寄るぞ!とか、好きな俳優さんのドラマを観よう!とか、みるだけで嬉しくなるような予定も書いてみてください。
そして最後に、一番大切なことだと思っているのですが、「完璧を目指さない!!」。昨今SNSで発信する人も増え、かわいくデコレーションされた手帳や、文字がびっしり几帳面に記入された手帳など、すごいな〜!と思う使い方を目にすることが増えました。ついつい、あの人みたいにやってみたい、という気持ちが、手帳はこうでなくてはいけないのでは、と義務感になってしまうことも。
でも、手帳はあくまでも自分の生活を楽しんだり、少しでも気持ちよく過ごせるためのツールの一つ。義務感で疲れてしまってはもったいないです。完璧でなくても、書けない日があっても、自分のペースで使っていければ、それはもう使いこなしていることになるのではないかと思います。
最後に
自分に合った手帳を見つける方法として手帳会議をご紹介しました。
使い方のコツとして「完璧を目指さない」というのを挙げましたが、残念ながら、手帳会議も一発で完璧にできるわけではありません。手帳を長年使ってきて、毎年手帳会議をして、じっくり手帳を選んでいても年の途中でやっぱり違うかも、と思うのはいつものことだったりします。違うかも、と思ったらそこで軌道修正をして、いろいろな書き方を試しながら、自分のスタイルを見つけていければ、と思います。
この記事が少しでも楽しい手帳ライフの一助になれば嬉しいです。
コメント